乳がんかもしれない12の症状について

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乳がんかもしれない12の症状について

「乳がんかもしれない」と
ご不安を感じたら

「乳がんかもしれない」とご不安を感じたら「乳がんかもしれない」と不安に感じる症状の多くは、実際は乳がんとは関連がなく起きている事も多く、検査をして問題ない場合もよくあります。
しかし、日ごろからご自身の乳房を気にかけている事で、普段と違う変化に気づくことができ、それがきっかけで乳がんが見つかるケースもあるため、「いつもと違うな」と感じた時には検査を受けることはとても大切です。 以下に乳がんかもしれない12の症状についてご説明します。

1. 乳房のしこり

実際乳がんの自覚症状で最も多い訴えは、しこりの自覚です。しかし、良性であることもよくあります。乳房にできるしこりは、触っただけでは悪性(がん)か良性かの区別はつかない為、しこりを触れた時は、必ず検査を受けられてください。

2. 皮膚の引きつれやくぼみ

乳がんが皮膚近くの浅いところにできた場合、しこりが皮膚や皮下の靭帯を内側から引っ張ることによって、皮膚がすじ状に引き連れたり、えくぼの様なくぼみができたりすることがあります。何もしない状態でもくぼみや引き連れが分かる時もあれば、皮膚をつまんだ時に出てくる場合もあります。
引きつれだけの症状の時は、静脈炎などの一過性の病気の可能性も考えられますが、引き連れやくぼみの下にしこりを触れる時は、より乳がんの可能性が高くなるため、このような症状がみられた時は乳腺外科を受診されてください。

3. 乳房の変形・左右差

乳房の大きさや形に左右差があるはよくあることで、多くは問題がありません。ただし、急な経過で左右差が現れるような時は注意が必要です。
一方だけが大きくなっても、逆に小さく縮んでも、どちらの場合でも乳がんの可能性が否定できません。明らかに普段と違う変化が見られた時は、ぜひ検査を受けられてください。

4. 乳房全体が硬くなる

乳腺は女性ホルモンの影響を受け、月経周期だけでなく妊娠や加齢に伴ってその厚みや硬さも変化していきます。乳房が全体的に硬く触れる時は、多くの場合、乳腺症と言われる女性ホルモンの変化に伴う良性の変化で起こる事が多く、その場合は基本的には経過観察で問題ありません。
しかし、乳がんの中にはしこりが周囲の組織を巻き込んでいく事で、乳房全体が硬く動かなくなることがあります。この場合、乳がんがある側だけが硬くなっていく為、左右差で気づくこともあります。

5. 乳房の張りや痛み

乳房の痛みや張りは、ほぼ全ての女性が経験する症状です。ほとんどが女性ホルモンの影響によるものであり、多くの場合心配はいりません。ただし、乳房痛の中に乳腺炎などの治療が必要となる場合や、多くはありませんが乳がんが見つかる場合もあるため、症状が続くような時はぜひ検査を受けてください。

6.乳頭からの分泌

分泌物が白色だったり黄色味がかった透明の時は、多くの場合問題はありません。また、乳頭に開口している乳管の数は約4-15本と言われていますが、数か所の穴から出てくる分泌もほとんどは心配はありません。
注意すべき乳頭分泌は、血液が混じったような分泌や1腺管のみからの分泌です。この場合、その乳管内にできたしこり(良性/悪性)が原因である場合があり、精査が必要となります。

7.乳頭のへこみ、乳頭の位置が変わる

もともと乳頭が凹んでいる方(陥没乳頭)は特に問題はありませんが、急に乳首が凹んできたり、位置が変化したりする場合、乳頭の真下やすぐそばにできた乳がんが大きくなることで周囲の組織を巻き込み、結果乳首が内側から引っ張られて凹んだり向きが変わったりすることがあります。

8.乳頭のただれ、びらん

乳頭乳輪の皮膚は、ほかの皮膚と比べると、もともと過敏でデリケートな部位である為、下着などが触れる刺激でかゆみが出てかいてしまい、炎症を起こしてただれたり、かさぶたができたり、また皮膚がむけてびらんの様になってしまうことがあります。この場合軟膏やクリームなどで保湿・保護することで改善することできますが、症状が悪化する場合は、パジェット病といわれる乳頭乳輪にできるがんの可能性も否定できない為、受診して検査を受けられてください。

9.乳房の強い炎症や赤み

乳房に熱感や赤みなどの炎症を疑う症状がみられた時は、ほとんどが乳腺炎か、乳腺炎が悪化して乳房内に膿がたまった乳腺膿瘍/乳輪下膿瘍です。
しかし、炎症性乳がんと言って、乳房の皮膚に炎症を引き起こす稀ながんがあり、この場合乳房が赤く腫れ、皮膚が浮腫んでオレンジの皮のように硬くなるのが特徴で、乳腺炎のような痛みも伴います。炎症性乳がんは進行が早いため、これらの症状がある場合はすぐに受診してください。

10.違和感

乳腺に違和感を感じて受診された方の多くは、検査をしても特に問題ない事がほとんどです。一方で、乳がんは何も症状がなくても診断される事があるため、「いつもとは何か違う」という違和感を放っておかない事もまたとても大切です。乳房に変化を感じたらぜひ検査を受けてください。

11.皮膚の色の変化

皮膚が赤くなって熱感や痛みを伴う場合は乳腺炎の可能性があります。
乳がんが原因で皮膚の色に変化が起こる場合、乳房内にできた乳がんのしこりが大きくなることで皮膚が薄く伸ばされたり、圧迫されて血流が悪くなることで起こります。この場合、乳房内に皮膚を圧迫するほどのしこりをしっかりと触れる為、しこりは触れないけど皮膚の色に変化がある場合は、あまり心配しすぎる必要はありません。まずは皮膚科を受診し、必要に応じて乳腺科にご相談ください。

12. 脇のリンパ節の腫れ

リンパ節は通常、細菌やウイルス感染症、ワクチン接種後、体調不良などで反応性に張れ、痛みを伴います。特にわきの下(腋窩)のリンパ節は皮膚から触れやすいため、他の部位のリンパ節よりもしこりや腫れ、痛みを自覚しやすい場所でもあります。
腋窩に痛みを伴わないしこりを触れる時は、粉瘤や脂肪腫、副乳など良性の病変である事が多いですが、リンパ腫や乳がんのリンパ節転移などの可能性も出てくる為、検査を受けられてください。

乳がんの
セルフチェックについて

乳がんのセルフチェックについてセルフチェックは、自分自身で乳房の変化や異常に気づくための自己検査です。セルフチェックを効果的に行うためには、毎月一定のタイミングで正確な方法を用いて定期的に実施し、何か異常を感じたら速やかに乳腺専門クリニックに相談することが重要です。

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乳がんの検査について

当院では、下記の診察・検査を用いて診断をしています。

患者様一人ひとりに合わせて必要な検査をご案内いたします。患者様が必要な検査を受けることで、乳がんでなければご安心していただき、乳がんと診断された場合でも早期に治療を開始できるようにスタッフ一同、努めてまいります。

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